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シリコンバレーからの手紙 最終回

雑誌Foresightで梅田望夫さんが連載していた、「シリコンバレーからの手紙」が今号で最終回となりました。これが読みたくて購読を始めた側面もあり、残念です。


要約

私自身の核は「生活こそが作品」という意識である。他者とは絶対に違う「時間の流れ」を追い求め、誰もやったことのない「人体実験」を繰り返し、「作品」である生活を磨いていくのが私の流儀。
そして「次の十年」の大テーマは「場所にいっさい縛られない自由」の徹底追及と「時間の凝縮」への挑戦である。

「人体実験」の一つとして、シリコンバレーでは「ネットに住む」ように暮らしているが、膨大な情報空間に身を置いて考え事をする時間を長くとれば、日本で何が起きているのかもリアルタイムで把握できる。
中略
これからもネットは、同時性の呪縛を解く方向へと進化し、「場所にいっさい縛られない自由」を私たちが享受できるよう道を拓くはずだ。
こんな充実した情報環境でこれからの時代を生きる若い世代を、私は心底うらやましく思う。まったく違う道具を手にしたのだから、それを活かし、私たちの世代ができなかったことを是非とも成し遂げてほしいと願う。

ネット上のさまざまな人が多くの時間を費やして生み出した情報を、世界中に散らばる仕事仲間たちとともに、迅速にしかも贅沢に摂取し続ける。
中略
そんなふうにネット上で共同作業を進めていると、かなり仕事が進んだと思っても、まだたったこれだけしか時間が経過していないのかと驚くことが多い。
知的生産という営みにおいて明らかに「時間の凝縮」の萌芽を感じ始めているので、ここを基点にどこまでいけるか挑戦してみたい。
中略
前半生にリアル世界で某かの競争力を築けば、後半生ではそれをテコにし、ネットの力を最大限活用して、これまでの常識とはまったく異なる「時間の流れ」を自分でデザインできる。そんなことを「人体実験」で証明してみたい。
そして、たとえば十年たったとき、
「えっ、いつからシリコンバレーに住んでいなかったの? ぜんぜん気付かなかった」
と、親しい仕事仲間をして言わしめれば、私の実験は成功したことになるだろう。


ううむ、以前から新たな仕事はしばらく受けないという主張はされていたけど、この「ネットを最大限活用して、どこまで時間の流れをコントロールできるか」という作品づくり(人体実験)に乗り出したってことだろうか。今までの「ネットに住む」状況を、より強固にするということとはなんか違うような・・・
とにかく「ネットの新たな可能性に、半生をかけてチャレンジする」ということはわかった。とてもカッコイイと思う。まさに「けものみち」を突き進んでいるんですね!


>こんな充実した情報環境でこれからの時代を生きる若い世代を、私は心底うらやましく思う。
確かに、今までこれほど情報環境が充実していた時代ってない。これからの世代は、この情報環境をあたりまえのツールとして使いこなしながら育っていくことを考えると、やり方次第では旧世代*1を遥かに凌ぐ知的生産活動ができるんだろうな。自分も「若い世代」の一人として、同時性に縛られない情報環境で最大限の結果を出すべく活動してみよう。

*1:失礼な物言いでゴメンナサイ><